株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社である株式会社CARTA COMMUNICATIONS(本社:東京都中央区、代表取締役社長:目黒 拓、以下CCI) のZ世代へのマーケティング活動を強化するプロジェクト「Z世代研究会(ゼトケン)」は、マーケティングソリューション事業を展開する株式会社DIGITALIO(東京都渋谷区、代表取締役:古谷 和幸)が運営するデジタルギフト「デジコ」と共同で、「Z世代の金銭事情・キャッシュレス決済利用」に関する調査を実施いたしました。
調査背景
世の中に対する影響力も大きく、これからの消費を担っていくとされており注目を集め続けているZ世代(※)の金銭事情について調査しました。また、日本国内でも普及しつつある現金を用いないキャッシュレス決済について、Z世代間の実態を調べました。
※本調査では、調査時点(2022年10月)で25歳までの対象者をZ世代とする。
調査結果サマリー
- ・Z世代は、他世代に比べキャッシュレス決済の直近利用率は低い。
- ・Z世代は、キャッシュレス決済の中では「バーコード決済」の利用率が最も高い。
- ・Z世代は、一度「バーコード決済」を利用すると、そのまま最も利用意向の高いキャッシュレス決済方法になる傾向がある。
- ・キャッシュレス決済利用者の中でも、18歳以下のZ世代は「基本的に現金を使う」人が多いが、19歳〜25歳のZ世代は「基本的にキャッシュレスを利用する」人が多い。
- ・「クレジットカードを所持しているかどうか」はキャッシュレス決済の利用意向に大きく関わるものである。
- ・今後、18歳未満のZ世代もクレジットカードを所有できるようになると、よりZ世代のキャッシュレス決済の利用意向は高まると考えられる。
キャッシュレス決済の利用状況
調査対象者に対し、キャッシュレス決済の直近1ヶ月以内での利用経験率を聴取し、世代別で比較したところ、Z世代は他世代に比べキャッシュレス決済を利用していないという結果が出た。
Z世代より上の世代(26歳以上)では直近1ヶ月以内のキャッシュレス決済利用経験率が7割を超える一方で、Z世代全体では5割と大きく差が見られた。さらに詳しく見てみると、18歳以下では43.8%、19〜25歳では67.3%とZ世代の中でも乖離があることがわかった。
登録・所持したことのあるキャッシュレス決済
「直近1ヶ月以内にキャッシュレス決済を利用した」と回答した人に、「今までに一度でも登録・所持したことのあるキャッシュレス決済方法」を聴取した。
Z世代は、キャッシュレス決済の中で「バーコード決済」の登録・所持率が最も高い。Z世代の中でも19歳以上の世代では、「クレジットカード」の所持率が高い。
利用経験のあるキャッシュレス決済
「直近1ヶ月以内にキャッシュレス決済を利用した」と回答した人に、「今までに一度でも利用したことのあるキャッシュレス決済方法」を聴取した。
Z世代は、キャッシュレス決済の中で「バーコード決済」の利用率が最も高い。Z世代の中でも19歳以上の世代では、「クレジットカード」の利用率が高い。
直近1ヶ月以内に利用したキャッシュレス決済
「直近1ヶ月以内にキャッシュレス決済を利用した」と回答した人に、「直近1ヶ月以内に一度でも利用したことのあるキャッシュレス決済方法」を聴取した。
Z世代は、キャッシュレス決済の中で「バーコード決済」の直近利用率が最も高い。Z世代の中でも19歳以上の世代では、「クレジットカード」の利用率が高い。
最も利用頻度の高いキャッシュレス決済
「直近1ヶ月以内にキャッシュレス決済を利用した」と回答した人に、「最も利用頻度の高いキャッシュレス決済方法」を聴取した。
Z世代は、キャッシュレス決済の中で「バーコード決済」の利用頻度が最も高い。また、Z世代は、一度バーコード決済を使うとそのままバーコード決済が最も利用するキャッシュレス決済手段になる傾向が見られる。
現金/キャッシュレスの利用状況
直近1ヶ月以内のキャッシュレス決済利用者に対し、現金決済とキャッシュレス決済のどちらを使うことが多いかを聴取した。
18歳以下のZ世代では、キャッシュレス派よりも現金派の人の方が多い。一方で、19〜25歳のZ世代に着目すると、現金派が比較的少なくキャッシュレス派の人が比較的多い。Z世代の中でも18歳以下と19〜25歳の世代で差が生まれている。
クレジットカード所持率とキャッシュレス決済利用経験の関係性について
直近1ヶ月以内のクレジットカード利用者と非利用者に対し、現金・キャッシュレスの利用頻度はどちらの方が高いかを聴取した。
クレジットカード利用者は半数以上が「キャッシュレス決済を使うことが多い」と回答したのに対し、クレジットカード非利用者は半数以上が「現金決済を使うことが多い」と回答。キャッシュレス決済の利用頻度において、クレジットカードの有無は大きな影響力があると考えられる。
今回の調査で、Z世代は他世代に比べてキャッシュレス決済の利用率が低いという結果になったが、クレジットカードを所有しているかどうかがキャッシュレス決済の利用意向に大きく影響を与えることがわかった。
今後、現在18歳未満のZ世代もクレジットカードを持てるようになると、Z世代のキャッシュレス利用率は上がると予想される。
調査概要
- 調査目的
- Z世代の金銭事情の実態把握
- 調査対象
- テスティーモニタ 12歳〜59歳の男女
- 調査地域
- 全国
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査期間
- 2022/10/25(火)- 2022/10/27 (木)
- 回答数
- 400名
- 割付
- 12〜18歳 100名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済利用者 :50名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済未利用者:50名
19〜25歳 100名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済利用者 :50名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済未利用者:50名
26〜49歳 100名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済利用者 :50名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済未利用者:50名
50歳以上 100名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済利用者 :50名
直近1ヶ月以内キャッシュレス決済未利用者:50名
CCI Z世代研究会(ゼトケン)とは
Z世代を対象とした定量調査やCCI独自調査のほか、インタビューなどを通じてZ世代のリアルな意見を調査しています。また、それらの調査データを活用した、Z世代を対象としたマーケティングの啓蒙活動や、ソリューションの企画・開発を行っています。
Z世代研究会(ゼトケン)note
https://note.com/cci_jakumake/
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