
2018年7月 CCI Digital Marketing Conference レポート
BEYONDX PMP データ戦略について
株式会社サイバー・コミュニケーションズ
セールス・ディビジョン 吉田 大樹
ITP(Intelligent Tracking Prevention)の影響により、CCIのDMPではターゲティングや分析に活用可能なcookie数が34%減少しました。このように、ITPの影響下ではターゲティングや分析が行いにくい環境になりつつあります。
■CCIの対応(モバイル広告ID活用)
上記を踏まえ、CCIではcookieとモバイル広告IDの活用を進めています。さらに、それらをただ併用するのではなく、Drawbridgeというソリューションを活用する事で、cookieとモバイル広告IDを突合した上で、ターゲティングや分析に活用する事を考えています。
Cookieとモバイル広告IDのそれぞれの特徴は以下の通りです。
∟cookie:リクルーティングが比較的容易なため、大規模なデータ量の獲得や会員データなどの精緻なデモグラ情報の取得が可能です。
∟モバイル広告ID:携帯端末に振られるIDであり、cookie以上に持続性が高く、ITP問題の解決策の一つになり得ます。

■モバイル広告IDを活用した3つのサービス例
1. BAT Series
CCIがリクルーティングしたcookieデータである2nd party Data(媒体社データ)を、そのまま活用するのではなくDrawbridgeによりモバイル広告ID化する事で、持続性の高いデータに変換し、中長期的にターゲティングする事が可能になります。また、モバイル広告ID化する事で、アプリ在庫へのターゲティング配信が可能になり、より生活者の接触時間が長いメディアでコミュニケーションを図る事ができるようになります。
2. オーディエンス分析
Drawbridgeを活用する事で、以下の2パターンの分析が可能です。
∟広告主のWebサイトのオーディエンス分析
取得したcookieをモバイル広告ID化する事で、中長期的な分析が可能です。
∟広告主のアプリのオーディエンス分析
Webサイトに訪問する生活者と比較し、アプリをダウンロードしている生活者の方が、その広告主に対するロイヤルティが高く、その点でより分析する価値が高いオーディエンスと言えます。従来のSDKソリューションはインストール数やライフタイムバリューの計測に優れていますが、アプリ内のオーディエンス分析は苦手としていました。一方で、CCIのサービスはモバイル広告IDを使用することで、アプリ訪問者のオーディエンス分析を提供することが可能です。
3. Geo PMP
Drawbridgeと共に弊社が活用しているソリューションとして、位置情報を保有するMobileWallaがあります。MobileWallaが保有する位置情報付きモバイル広告IDを、Drawbridgeを活用しcookie化する事で、ブランドセーフティなブラウザ在庫で、リッチフォーマットなどを活用したPMP配信が可能となります。
BEYONX PMPは世界初のIAB認定取得をはじめ、これからもブランドセーフティなプロダクトであり続けるとともに、各種ソリューションを活用する事でデータ戦略にも注力してまいります。
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